明けましておめでとうございます!ありがとうございます!いやあめでてえ!2020年ですよ皆さん。今年はのっけからBL目玉コンテンツが2発も!1月は「CHILL CHILL BOX 5th」、そして2月は待望の「囀る鳥は羽ばたかない The clouds gather」が公開します。他にも森川帝王がチェアマンを務める「BL FES」や、「キヴン」映画化、「さんかく窓の外側は夜」も実写化と、怒濤のBL目白押し!今年もいい年になりそうですねえ!そして筆者の低すぎる2020年の目標は、執筆スピードを上げる、に決定しました。達成できてもできなくても、自分を褒めてやりたいと思います。
筆者は2020年の幕開けとして、これ以上ない贅沢な催しに参加してきました。
CHILL CHILL BOX 5th presents「逢魔時コンフュージョン」
いやあ縁起がいいし演技もいい!(令和ギャグ)前回が初参戦で、今回2度目の参戦でしたが、これ行ってない人は今年のBL運は捨てたと思った方がいいですよ。前回をはるかに上回ってますから!何がって「汁気」がだよ!BLO(ビーエロ:BLにおけるエロスを指す)専門ライターの筆者(誰がじゃ)が「汁気」といったら答えは一つしかないだろ。
エロス大増量!
地球に生まれてよかったあー!(by .某裕二)ですよ本当。それくらい今回の公演は満足度の高い内容でした。そんなとこまでやっちゃっていいの?やっちゃってるとこ見ちゃっていいの?と、もうなんなら申し訳なるくらい踏み込んでくださったちるちるさん!拝むぜマブで!
一体麻生市民館でなにが行われていたのか、気になっちゃいますか?そんなあなたはこのブログを読んでいこう!うん!そうしよう!
あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
主人公の天野静馬は高校2年の秋、病で亡くなった母親の遺言で、彼女が実はこの
土地にある陰守神社の当主であることを知ると同時に、一介の高校生から一転、神社の
当主を務めることに。継承の儀式を始めると、1000年前からこの神社に祀られている
という鬼、羅叉が現れた。羅叉は1000年前の先代と、当主と交わり精気を吸わせる
代わりに街を厄災から守るという契約を交わしたことを告げる。断るにはあまりにも
重すぎる役目を静馬は受け入れる他なかった。羅叉の使い魔でカラスの化身である羽月
が逢瀬の伝言役として静馬の前に現れては毎夜静馬を呼び出した。静馬はその度に羅叉
と時間をともにすることになった。最初は嫌悪感を露わにしていた静馬も、羅叉の内面
を知っていくうちに惹かれていく。静馬は当主としての役目を双子の弟以外には隠して
生活していた。あるとき学校からの帰路で静馬の幼馴染、森嶋廉之介の従兄弟で神父の
森嶋乃亜・クレインから「悪魔が憑いている匂いがする」と勘付かれてしまう。危険を
察知した羅叉はしばらく会えないと羽月に伝言させる。そんななか節分祭りに参加して
いた静馬は、何者かに拉致監禁されてしまう。助けにきた羽月から羅叉の身が危険に
晒されていることを知らされ、廉之介とともに陰守神社へ向かうと、そこには乃亜に
襲われている羅叉がいた。廉之介の説得も虚しく乃亜は羅叉と交わろうとする。そこに
静馬の弟が神社に奉納されている羅叉の神剣を渡し、事無きを得る。静馬と羅叉は
いっそう互いを想い合う仲睦まじい異種カップルになったとさ。めでたしめでたし。
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■【キャラクター紹介】
●天野静馬 あまのしずま
CV: 野島健児(以下、野島さん)
高校二年生17歳。双子兄弟の兄。物静かで理知的。そこはかとなく色気のある青年。
● 羅叉 らしゃ
CV:佐藤拓也 (以下、佐藤さん)
1000年ほど前から、当主の精気を吸うのと引き換えに神社に祀られており、地域を厄災から守っている鬼。傲慢で自分本位。
●天野拓巳 あまのたくみ
CV: 熊谷健太郎(以下、熊谷さん)
静馬の双子の弟。同じく高校二年生17歳。兄とは対照的に、体育会系で活発。たいへん兄思いで、また地元愛も強い。
●羽月 うづき
CV:中澤まさとも(以下、中澤さん)
カラスの化身。羅叉の舎弟だが軽口を言い合うような親しい存在。普段の姿とは別に、人間の姿も持っているらしい。
●森嶋乃亜・クレイン もりしまのあくれいん
CV:白井悠介(以下、白井さん)
ハーフの26歳。英国に拠点を置く神父。日本の基督系大学で学ぶため、現在在日中。一見ジェントルな雰囲気だが、実は……。
●森嶋廉之介 もりしまれんのすけ
CV: 酒井広大(以下、酒井さん)
双子兄弟の同級生。神父の従弟。やや内向的なごく普通の少年。実は神父にあらぬ思慕を寄せている。
●双子の父
CV: 波多野和俊(以下、波多野さん)
海外赴任中だが、妻(双子の母)の病気発覚から葬儀までは帰国中であった。双子に母からの遺言を託す。
■年始めBLらしく全員袴!
年始めのイベントということで、ちるちるホームページ(URL埋め込み)に発表されたキービジュアルと同様の衣装で登場した7人の英雄たち。野島さんは衣装袴なのに頭ツーブロックという今どき(?)スタイル。43歳とは思えない現役感。この中では一番経歴が長い、まさにドンです。ドンケンジ。(言いたかっただけです)白井さんもキャラクターに合わせてノーカラーシャツに外套を羽織り、十字架をぶらさげて神父を演出。熊谷さんと酒井さんは野島さんと同じく学生役なので、レトロなシンプル袴で大正学生風。波多野さんはもう爆裂お父さんにしか見えませんでした。(寄せてません)異世界の住人とあって、羅叉役の佐藤さんと羽月役の中澤さんは、衣装が金ぴかのド派手な袴を着用。特に佐藤さんは、ダダ漏れるお色気ムンムン。もう見てもらった方が早いと思うので、ご自身がブログにアップされていた画像を参照ください。
左側だけ編み込みアップして、グッズの髪飾りとイヤリングがシャープなフェイスラインをお引き立てあそばされてる!羅叉の艶美なイメージともぴったりです。中澤さんもグッズの髪飾りを付けて登場していましたが、このグッズはハンドメイドだそうですよ。手が込んでいますよねえ。この佐藤さんのビジュアルは後々ものすごい相乗効果をもたらすことを、このときの筆者はまだ知りませんでした・・・・・・。
■オープニングから全部もっていった鬼の佐藤拓也!
静馬がはじめて羅叉に出会うシーンで、寝落ちしかけた静馬の前に現れた羅叉。
「ここに祀られて先年になる」
語尾の吐息は多めに、特上のイケボからはじまる軽快なピアノに乗せてオープニングが流れ出します。これからはじまるなぞと思って油断していたら、オープニングあとすぐ、おっぱじめたよ!いやいやいや追いつかないよ頭が。まだ入場したばっかよ?なんて混乱している間も与えてくれない佐藤さんのぴちゃぴちゃというリップ音、筆者の席からでもね、舌べろんべろんやってるの見えてますから。そんでその横でドンケンジ・・もとい野島さんがまたお家芸の控えめ儚い系喘ぎ声を出すもんだから、もうこっちはてんやわんや!え、あ、ちょ、って混乱している間に終わった・・・・・・。ただこのとき、筆者は思ったのでした。
「もしやお主、かぶきおるな?」
漠然とした、けれど確固たる確証をもって勝利を確信したのでした。(戦ってません)
■役の幅を見せつけた波多野さん
亡き母から父に当てられた手紙を読み上げるシーンで、父親役で話していたかと思えば、母親役で手紙を読み始めた波多野さんに目が点。何オクターブかわかりませんが、ぐっとトーンをあげて淑やかに読み上げる母親役への切り替えが素晴らしかったです。また波多野さんについては、この物語に登場する架空のあけもり町という地域の資料を読み上げる際の演技もまたお見事でした。昔話しを語るようなテンポのいいナレーションがまた彼の細かい芸が詰め込まれており、役者としての凄みを見せつけられました。
■前回もくせ者だった中澤さんは今回も安定のくせ者
前回ちる箱4thでは幽霊役でいろいろ派手にアドリブを入れていた中澤さんですが、今回も安心と信頼の中澤さんでした。文章でつらつら書いても伝わりづらいと思うので、中澤さんの奇行(ではない)を箇条書きにしました。
奇行その1.ずぶずぶ、とか、ぐちょぐちょ、とかやたら強調して台詞に混ぜ込んでくる
奇行その2.性奴隷の説明を佐藤さんのマイク側まで移動して説明しに行く
奇行その3.性奴隷の説明を「くっころ」の演技とともに説明しはじめる
奇行その4.羅叉が神剣を得て乃亜をぶった切るクライマックスシーンを江戸っ子風の喋りで全て解説しちゃう
奇行その5.クライマックスシーンを解説している最中に乃亜役の白井さんに目配せして実際に倒される演技を物理的にさせる
涼しい顔してわんぱく坊や。今回笑いで言えば、全部中澤さんがもっていってました。さすがちる箱レギュラー声優。遊び方が違うね!
■ヒプマイにも出ている白井さんの役がサイコパス神父!
ヒプマイは全く関係ないけどもう完全にSEO対策のためにいやらしい作戦に出た筆者です。(自供)
BLCDにも多く出演されている白井さん。ありがたい存在ですね。なんでも受けてくれる白井さん。(語弊)今回はサイコパスな神父に挑戦。初見は害のなさそうな神父だったのですが、掘り下げていくうちに少しおかしな発言が多くなり、最終的に興味本位で人間と鬼が交わるとどうなるのか試したいから羅叉襲っちゃお!というサイコパス神父になり下がりました。そこでサイコパス神父の発言集をどうぞ。
変態その1.「手が緩んでいますよ。もっとぎゅっと締め付けるみたいに」(手を穴に変換して読むと・・・?)
変態その2.「ワイナルドゥムがないと寝れなルドゥム」(ワイナルドゥム:イギリスで自分のテディベアの愛称)※ヒアリング不明瞭
変態その3.「あなたにやる気がなくても私にはある。それでいいですよね」(抵抗する羅叉に対して)
変態その4.「これは鬼退治をしているんだ」(羅叉を性的に襲っていることを指して)
変態その5.廉之介とのやりとりから神父さんとカップルなんだなあ、なんて平和な妄想は叩き落とされますよ。ええ。神父のくせに煩悩が酷い。悪魔退治どころかお前が悪魔だよ状態。
今をときめくヒプマイ声優さんに、ちるちるさんも悪い役与えたもんですねえ。
■双子の弟はブラコン!フレッシュ熊谷さん
静馬の双子の弟、拓巳はブラコン設定。そして若干天然ボケで正義感が強いキャラクター。物語のなかでも度々拓巳が静馬を助けるシーンがありました。鬼相手に食われそう(性的に)になりながら兄を守ろうとするくらいには、兄にベタ惚れの弟ちゃん。兄弟もの、ひいては年下攻めの属性も網羅してくるちるちるさん、だてにBL専門情報サイトやってませんな!
「もつべきものは静馬!もつべき嫁は静馬!」
この台詞からしても、鬼が出てこなかったらお兄ちゃんに手を出していたのは拓巳だったのかもしれませんよ。
熊谷さんは初お目見えだったのですが、ノンケボーイ役がはまりそうな役者さんという印象を受けました。(ただ今回佐藤さん&野島さんのお色気がゴイゴイスーだったので計りかねているかもしれない)BLCDでは声質もあってか攻め役が多いようですね。でもちゃっかり「サハラの黒鷲」でお隣の佐藤さんに抱かれてんじゃねえか!受け至上主義でお馴染みの筆者としては、あんたを抱いた佐藤さんを見習って受けスキルもガンガン爆上げしていってほしいと願っているぞ!
■ある意味、頭の中ピンクのぞうさんだらけの廉之介氏
これまた初お目見えの酒井さん。ショタキャラが光りそうな高音のお声。実際、静馬の幼馴染の廉之介は人なつっこくて可愛らしいキャラクター。最初に登場したときは、この子も静馬を好きなのか、そしたら静馬総受けだな(ヨダレ)なんて考えていたら、また横っ面叩き倒されました。廉之介と乃亜が自転車に二人乗りをして帰宅するシーンをご覧ください。
ぞうさんその1.「(少し下には乃亜くんの立派な・・・・・・)」
「手が緩んでいますよ。もっとぎゅっと締め付けるみたいに」
ぞうさんその2.また廉之介が乃亜のことを語るシーンでは、
「ときどき変な夢とか見ちゃったりして・・・・・・」
ぞうさんその3.さらに羅叉を襲う乃亜を説得するシーンでは、
「これは鬼退治をしているんですよ。君の気持ちはわかっている。君がこのあとどうされるか見ておいで」
「にょあきゅん」
うん、煩悩ハイスクールララバイ!(言いたかっただけです)
純情そうなふりして頭の中まっピンク。それはそれで美味しい設定だけれども。煩悩まみれという意味では、サイコパス神父と存外お似合いなのかもしれません。
■本日のメインディッシュはドンケンジ!
誤解を招かないよう言っておくが、他のキャストがしょぼいなんて一言も言ってないからな!そんなことは1ミリも思っていない。BLCDをある程度聞いている人ならわかると思うのですが、BLCD界における野島健児は語り継がれるべき声優の一人なのです。出演作品を挙げれば切りがありませんが、圧倒的ファン層をもつ清㵎寺家シリーズ、映画化もした「同級生」、実写化もした「どうしても触れたくない」など他にも数々のBLCDに出演し、唯一無二の声音と彼にしかできないと言わしめる演技で、BLCD史の一代を築いた功労者の一人でしょう。BL版TIMES誌があったなら、BLCD界で最も影響力のある100名に選ばれる人です。そして嬉しいことに現在も現役で新作に出演しておられる!そんな野島健児様が?2020年BL朗読劇イベントに出る?こりゃあていへんだ!赤飯たかねば!っていうレベルなのですよ。考えて見てください?BLCD出演数全盛期当時、誰一人として、あの野島健児の演技を、しかもBLの、受け役を、濡れ場付きで、2020年に生で拝める日が来るとは思わずにいたでしょうね!
すみません熱くなりすぎて長文になりました。というわけで野島さんがメインディッシュなのですが、この体験は本当になんでしょう。使い古された表現ですが、夢の中にいるようでした。これは現実なのかと。私はなぜここで野島健児の喘ぎ声を聞いているのだと。もう本当にプライスレスですね。えーこれ以上このまま書くとただの野島健児信者になるので、ここで唐突にベストオブドンケンジをご紹介!
ドンその1.鬼から静馬を解放しようと殴り込みに行くも逆に襲われてしまった拓巳を助けにきた静馬が羅叉にペロペロされるシーン
「拓巳の前で・・やめてよ・・」←コレ!
ドンその2.乃亜を戦闘不能にしたあと羅叉が静馬を呼んだときの返事
「静馬、そばに」
「ん」←コレ!
ドンその3.ラストキスシーン
「今はお前が俺の刃をおさめる鞘だ」
「ん、いいよ」←コレ!
—リップ音— ←コレ!
弟の前でペロペロされて感じちゃうお兄ちゃーん!(このあとお兄ちゃんをオカズにマスをかく展開もいいよな!)そんなに強く抵抗していないのも、潜在的な淫乱気質が垣間見えていい・・・・・・。
野島健児のすごいところは、やわらかい声質のなかにハスキーな声質も合わさっており、それがスパイスになっている。そして本質的に上品な話し方をするので、気品のある色気を出すのがとても上手い。それをこの「ん」に凝縮させられるのもすごい。一文字で人の脳内かきまわしてくる末恐ろしい子!
この朗読劇における濡れ場は、いわゆる通常であればキャストと少人数のスタッフしかいないブースのなかで秘めやかに行われていることを、ファンの前に公開しているわけですよ。そして野島健児さんのそれを見させていただいているわけですよ。もうその状況だけで興奮できるのですが、野島健児さん、芝居のときは動かないタイプ!ほぼ不動のままいやらしい声出したり、リップ音出したりしていました。特にラストのキスシーンは静馬も積極的に絡めている描写を表現するようにぴちゃぴちゃと口から音が出ているのに、他の台詞を言っているときとあまり変わらない!なのに音だけすごい鳴ってる!(なんかもう、魔法ですか?)このラストシーンの静馬は喋る台詞全てが、抱かれたいに変換される艶がありました。なんだろう、もう、野島健児はマジシャンなのかもしれません。(え)
■さとたくエレクトリカルパレード!~鬼とマイクと右手~
野島さん受けのBL朗読に立ち会えた感動を、噛みしめる余裕すら与えない佐藤さん。それは、鬼のごとくその凄まじいパフォーマンスをフルスロットルでぶつけてきたのです。
佐藤さんについてはかねてから三浦大知じゃないですけど、もっと評価されるべき声優さんだと思っていました。受けも攻めもアニメも洋画もアイドルも多方面にこなすオールラウンダー。役の幅も広く、演技力も高い佐藤さんは、2017年BLCD出演数1位(ちるちるリンク)、2018年から2019年にかけても上位に入っており、現代のBLCD界を牽引する声優さんの一人です。
佐藤さんのキャスティングを知ったときから、野島健児さんに次いで期待を寄せていましたが、現実は期待をはるかに超えるスケールをぶっ込んできたのです!
<さとたくのココがゴイゴイスー!>
パレードその1.シリアスからコメディを縦横無尽に演じ分け
羅叉は1000年ものの鬼という設定もあって、わりとシリアスな台詞が多い印象。ただ脚本が全体をとおしてコメディタッチに描かれており、羅者も例外ではなく、先ほどまでのセクシーボイス攻めから一変、コメディに切り替える様は百戦錬磨の手練れを感じさせますねえ。笑いは泣かせより難しいといいますから、きっちり笑わせてくる間であるとか、声の張り、言い回しなどもテクニカルでした。
パレードその2.リップ音の玉手箱
声優さんによってリップ音も様々。自前SEとも言いますね。佐藤さんの場合、イベントということも影響したのかしなかったのか、野島さんと違って非常にアクティブな動きを見せてくれました。筆者の席からでも佐藤さんの口元で、舌が動いているのがはっきり確認できるくらい動いていた!軽く口づけるシーンでは首を横に流すように振って、リップ音を演出するなど、洗練された技巧の数々。ここで披露したのはほんの片鱗でしかないのでしょうが、野島健児を食わんとする存在感でありました。
パレードその3.右手
もうあえて右手としか書かずとも、会場にいた腐民の皆様ならばお分かりですよね?そう、佐藤さんの右手があばばばばだったのですよ!筆者がそれに気づいたのはラストシーンなのですが、一緒に鑑賞した友人は濡れ場の度にやっていたというのです。佐藤さん、濡れ場のシーンになるとマイクスタンドを右手で愛撫しはじめる!筆者の脳は情報量の多さにオーバーフロー。1000人近く人がいるのに静まり返った会場に響く、さとたくのリップ音、艶めかしく動く右手、そして隣でドンケンジがリップ音に嬌声。なんだこの状況、観客を一人残らず卒倒させる気かい!
■押しに押しまくった結果、インスタントトークに!
終演予定は16:30でしたが、16:20近くまで劇が続き、結局トークは10分足らずで終了(笑)!その短いトークコーナーで特に気になったシーンをご紹介!
その1.サイン入りパンフレットのプレゼントコーナーで、ぐじの入った箱を持ってきたスタッフの胸ぐらをまさぐる主役カップル
その2.のじけんの少女性。席から立ち上がったかと思ったら袴をひらひら、くるくると回って見せてくる野島さんに、天性の天然受け属性を感じる。そしてそのときに「朗読劇は皆さんの脳をお借りして僕らがそこに刺激を与えるというものです」とか若干サイコパスっぽいコメントもまたいい・・・・・・。
その3.抜かりない佐藤さん。今年初参加のイベントが一族の精気を吸って生きる鬼で、という話をしはじめたと思ったら変な間をあけて「なんだよ!」と唐突に中澤さんに絡む。そのあとも同じことを白井さんにもしていました(笑)。グッズの髪飾りをつけていた佐藤さんは「これはーなんか?偶然物販で売ってるらしいよ?」とわざとらしくアピールしたうえで「夜何人付けてくるかなあ〜」と購買を煽っていました。抜け目ないわあ〜。
(出典:https://www.chil-chil.net/compNewsDetail/k/blnews/no/22612/)
■末筆
まずここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。顔も知らないあなたが読んでくれているのだと、想像するだけで大変励みになります。精進してまいります。
いやあ、2020年のっけから最高でした。前回の脚本が小鳥キッス止まりだったので、今回も汁気に関していえばあまり期待しないで参加したら、横っ面叩き倒されました。90分の朗読劇だと脚本をきちんと練らないと、だれてくるところが必ず出てくると思うのですが、今回は怒涛の100分越えにも関わらず、飽きさせない展開と演出のお陰で、光の速さで時が過ぎていきました。
前述でも触れましたが、やはり野島健児さんの出演は極めて稀有!これまでのちる箱の出演者は若手中心といったキャスティングでした。ここにきて野島さんの出演は、反則ですよ。彼の存在によってもう全く作品の厚みが違ってきますし、全盛期から知っているファンにとってはまさに千載一遇。野島さんのようなベテラン声優さんが、まだ走り出しの小規模なBL朗読イベントに出る意味というのは、非常に大きい。以前の記事(リンク)でも書いていますが、登竜門ではなくいつまでもBLCDに出演してほしいと願う筆者やファン、ひいては業界にもいい影響をもたらすと思うのです。この機会に立ち会うことができて心底幸運でした。野島健児さんのキャスティングに成功したちるちるさんにも、感謝の意を表したいと思います。サンキュウ!(軽)
ちる箱5thのおかげで最高のスタートを切ることができた2020年。来月にはBLコミック界の怪物、ヨネダコウさん原作の「囀る鳥は羽ばたかない The clouds gather」の公開も控えていますし、他にも実写化や映画化が目白押し!なんだか今年はスペシャルなBL yearになりそうな予感!よーし!今年も腐って腐って腐り倒すぞお!
次回、史上最高にエロい神谷浩史受けCDが帰ってきた!和泉桂原作!「罪の褥も濡れる夜2」レビュー