Bacon x Lettuce

Bacon Lettuce is a specialized review site for BLCD.

マゾヒストのこじらせ次男坊カムバック!和泉桂原作!「夜ごと蜜は滴りて2」BLCDレビュー

 ここだけの話、花粉症による大量の鼻水のせいで鼻ポコ提灯が作れるという謎のスキルがあります。どうも。

 前回に引き続き和貴メインカップルの続編ですね!前作は演出面で若干の難がありましたが、本作は「罪の褥も濡れる夜」のあとに発売されているCDということもあり、確実に120%グレードアップしていると期待して聴きましたが・・・・・・おい、グレイトすぎるぜ。予想をはるかに超える出来だなこりゃ。しかも深沢攻めと義康攻めの2パターン楽しめるというお得用。改善どころか付加価値をつけて帰ってきた続編。とくとご堪能あれ。

f:id:ushiyamadaism:20200301142058j:plain


 作品名:夜ごと蜜は滴りて2
 [原 作]和泉桂 著
 [レーベル]ムービック
 [発売日]2009年 9月 18日
 [メインキャスト]深沢直巳(CV.小西克幸)×清澗寺和貴(CV.野島健児)
 [設 定]元秘書 × 次期当主
 [ジャンル]大正ラブロマンス
 [エロ度]★★★★★
 [ラブシーン回数]10回
 [ラブシーン分数]30分29秒
 (1回戦,1:10 / 2回戦,0:32 / 3回戦,2:01 / 4回戦,4:35 / 5回戦,0:46 / 6回戦,4:51 / 7回戦,2:58 / 8回戦,7:17 / 9回戦,1:25 / 10回戦,4:54)

 あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 清㵎寺家次期当主の和貴は深沢から紡績会社の社長を引き継ぎ、徐々に当主としての
務めを広げつつあった。一方で深沢から告白され彼の気持ちを知ることができたのだが
依然和貴は外で男を引っ掛ける行為をやめてはいなかった。和貴はまだ自分が父親の
ようになるのではないかと盲信し、愛を確かめた深沢すら信じることができずにいつか
捨てられることを想像して怯えていた。この夏、家族皆が避暑地で過ごすなか家には
和貴ただ一人が行くあてもなく残されていた。ところが鞠子と避暑地に出かけたはずの
深沢が現れ、「しつけ」と称して和貴を苦しめてきた忌まわしい離れに監禁されてしま
う・・・・・・。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ■まだまだ現役でこじらせてる次期当主
 前作でハッピーエンドを迎えた和貴カップルだから、本作はラブラブに違いない!なんて思っていたら大怪我しますよそこのあなた!(=筆者)ジャンジャンバリバリこじらせ進行中の和貴お坊っちゃまがそこにはいたよ。その証拠に深沢というスパダリがいながら外の男で遊ぶことをやめていない!と思いきや誘おうと思うと深沢が頭に浮かんでなにもしていない!いやむちゃくちゃ面倒くせえなこいつ!(褒めてます)

 せっかく深沢と愛を確かめ合ったというのに、開発されて快感に弱くなっていく体を父親に重ね、ふしだらな体に呆れられて捨てられると思い込んだり、簡単に深沢の言葉を信じることができるほど子供じゃないだとか理由をつけてはとことん自分をお追い込んでいくという、和貴様お得意のお家芸をとくとくとご披露あそばされております。おうおうおう、やってるやってる!という具合ですが、まあこのこじらせ自体が深沢を誘う材料になりますから、もはや「こじらせ誘い受け」という新しいジャンルを確立したといえるでしょう。

 ■用法・容量を守ってお使いください香水瓶
 ちょっとこのくだりについては笑いが起きた筆者。まさかここでも香水瓶もってくるとは予想もしていなかった。

 あえて友人の誘いを断り、己を孤独に追いやるストイックこじらせ留守番ロンリーボーイの和貴くん。暑さに耐えかね浴衣を着ようと深沢の部屋の姿見を借りることに。まずここで思うのが、鏡くらい深沢の部屋でなくてもあるだろ、という横やり。まがりなりにも伯爵家ですよ?仮に和貴が自分の容姿を見ることが嫌で部屋に姿見がないとしても、腐るほど持ってるだろう!とツッコミを入れたくなるところですが、まあ行きたかったんだろうね寂しくて!で、またその寂しさが深沢のシーツの匂いを嗅いで爆発。深沢のベッドで自らを慰めはじめます。

 だめだ、足りない、そうだ!香水瓶で逝こう!

 じゃねえわ(笑)!京都行く感覚で香水瓶入れないで?しかも和貴さんのお尻の締まりが良すぎて香水瓶が入らない。入れたい、入らない、なんて繰り返していたら深沢くん来ちゃったよ!自分の名前を呼びながら香水瓶を尻に入れている受けを見つめる深沢の図。そうだね、どんな世界遺産も敵わない素敵な眺めだよ。

 もうこの香水瓶、商品化しましょうよ。和貴のお尻という旅路に幾度となく出かけた香水瓶。中身を使ったあとも楽しめます!つって。買いますよ。私のような一部のマニアックなファンが。なんなら清㵎寺家展示会を開いて、冬貴の長襦袢とかと一緒にこの香水瓶も飾ろう!

 ■深沢先生の冴えない彼氏の育て方講座〜!(ドンドンドン♪パフパフ♪)
 こじらせる、という新手の誘い方で見事深沢をヤル気にさせた和貴くんは、お望みとおり離れに監禁されます。

 監禁1日目:これがお前のやり方か!(某おかずクラブ)
 愛人ぐらいできると豪語する和貴にオーラルをさせるシーン。原作ではモノローグで

 久しぶりで、すごく・・・・・・おいしい・・・・・・

 とあるのがカットされている!ここが聴きたかったじゃない!このあとの繋がりを考えてのことでしょうけど、追い詰められれば追い詰められるほどまた淫乱に磨きがかかるのが和貴じゃない?この台詞を野島さんが演じていたならと想像してごらんなさいよ!

 監禁初日はまだまだ威勢のいい和貴さん。最初は食べることを拒んでいたのにキスされてやすやすと雑炊を食べて「おいしい・・・・・・」って和貴ザルだな!それにしてもこの台詞は清㵎寺家の人が言うとどうも純粋な気持ちで聴けない。筆者も清㵎寺家にズブズブということか。

 監禁2日目:消去法で香水瓶
 いやすいません。こんなつもりじゃなかったのですが、ここにきて香水瓶再登場です。これは深沢くんに全ての原因がある!お仕置きの道具としてまたもや香水瓶か国貴のペーパーナイフのどちらがいいか迫り、結果和貴さんは香水瓶をお選びになりました。(消去法で)いやお前どんだけ香水瓶好きなんだよ!なんなら形を想像しないわけにいかず、お尻プラグ的な形なのかな、とか考え出しちゃうじゃねえか!

 監禁4日目:水を欲するというエロス
 深沢の手を借りなければ水も飲めない和貴さん。監禁4日目ともなると水を飲ましてもらうだけで興奮しているご様子。

 もっと・・・・・・(水)
 もっと・・・・・・深沢・・・・・・(エロ)
 キスして・・・・・・(エロ)
 深沢、して・・・・・・(エロ)
 おねがい、言うことをきくから・・・・・・(エロ)

 このシーンはもはや芸術の域。水を飲みながら興奮していくのがわかるんですよ。息も荒くなって、小刻みに震えながら深沢に挿入を懇願する和貴のいやらしさたるや一級品。こんな風に懇願されてもぴしゃりと断る深沢の忍耐力もゴイゴイスー。モブおじさんの筆者だったら初日から勝てる気がしねえ・・・・・・。

 またこのとき印象的だったのが深沢の脆さが出た台詞。

 終わりが来るとすれば、それは、あなたが私を捨てるときです。

 全て剥ぎ取って、あとには深沢しか残らないよう和貴を愛する。そういう歪んだ愛し方をすれば、和貴が耐えられず逃げ出してしまう可能性は十分にある。和貴に魅了されているのもまた深沢であって、彼にとっても和貴に捨てられることは怖いのだと印象づける一言でした。

 ■怒涛の四分三十五秒。圧倒的野島健児を聴け!
 見出し煽りすぎ問題ね。だがしかし言い過ぎではないと断言できる。野島さん自身も多くのBLCDに出演されているけれど、ここまで濃厚なエロスを醸し出す演技は非常に稀有。そういう意味では冬貴役の神谷さんについても言える。この清㵎寺家シリーズに出演する声優さんは「おいしい」と言いながら恍惚に男根を咥えるキャラクターの心情と向き合い、それこそ空っぽになるまでエロを出し切らなければならない。でなければ和泉桂の作り出す美しくていやらしい魅力的なキャラクターを具現化できるはずがない。原作も脚本もキャストも手を抜かないプロの仕事をするからこそ、結果的に清㵎寺シリーズに出演する特に受けの声優さんは、他では聴いたことがないようなエロスを表現できるのでしょう。

 圧倒その1.泣きながらねだる
 あぁ、ほしい、早く(泣)
 4日間ずっと挿入されない焦らしを受け続けた結果、泣きながら「はめてください」とねだる和貴。野島さんは泣かせると右に出る者なしですねえ。そこにエロを乗せてくるなんてもはや暴力ですよ。萌の。

 圧倒その2.見えない断面図が見える
 慣らさなくていいからとにかく入れてくれと泣く和貴。もう嬉しすぎてぎゅうぎゅうに締めるもんだから途中までしか入らないわけです。この先端から付け根まで挿入されていく様子が野島さんの喘ぎ声から見える!深沢が締めないよう言う台詞はあれど、あとは野島さんの演技によって表現されています。見えていないはずの断面図が見えた気がしました。

 圧倒その3.すき×35億
 すき、すき、深沢、すき、すきって言って・・・・・・
 このCDの聴きどころは全てここにあると言っていい。あまり遣ったことないですけど言いたい。

 尊い

 筆者これを聴いた瞬間「うわあ」って言っちゃってましたよ。なにか声に出さないと処理できないような情報量の多さ。抑圧してきた気持ちが決壊するように溢れ出て何度も口に出す。そのうちやっぱり相手からも同じ言葉が聞きたくて、自分から言ってほしいとねだる。消え入りそうな声で聞くところも実に和貴らしい。

 また深沢の台詞の最中にもバックで和貴の喘ぎ声が聴こえるのですが、これがまたええ!ずっと「んっんぅ」って高い声で喘いでる和貴の方に気がいって、深沢の台詞が全然入ってこない問題。

 ■和貴お坊っちゃま、ご誘拐
 深沢に監禁されたと思ったら次は誘拐て!監禁に次ぐ監禁。でもまあ引き寄せちゃってる的なところあるわよね、なんてったて和貴ちゃん筋金入りのマゾヒストだからさ。(スナックのママ風に)

 清㵎寺家の事業の一つである紡績会社で働いていた妹を結核で亡くした甲田は、清㵎寺家に貸しをつくりたい陸軍と繋がっており、和貴を誘拐。どんな要求ものむという念書を書かせたい労働者覚醒会。突っぱねる和貴にお約束の媚薬が尻に塗り込まれます。わしゃ是非この下っ端のモブになりたかった。

 それでちょっとびっくりしたのが誘拐から24時間経過してるのにまだのんびり家にいるけど深沢なにしてんねん!ってこと。場所が不明なうえに陸軍の力が必要なので時間がかかるのは承知なのですが、いくらなんでも24時間居場所も特定できていないってリスク高すぎだぞ深沢!スーパー秘書なんだから超人的なあれであれして助けろよ!深沢のことだから、もしかしてここにきてまで和貴をぎりぎりまで追い込むドSプレイなのか?とか疑っちゃいましたけど、そこまで愛のない男じゃないっすよね。でも助けが遅すぎて「なんで僕深沢と一つの体に生まれてこなかったのかな」とか不思議なこと言い出すし、自分で逃げ出したはいいけど殺されかけたやないかい!しかも「私はこの人を始末しにきただけです」とか言いやがって、ちょっとなに言ってるかわかんないっす。(某サンドウィッチマン)

 ■デリケートに好きして
 俗にいうお清めセックスというところでしょうか。ショックと疲労のため3日間眠り続けた寝起きの和貴と、重たすぎる愛の確認がはじまります。殺したいほど愛してますという深沢に対して、殺されたいほど好きだという和貴。寝起きからする会話ではない重っ苦しい愛情のぶつけ合いとは裏腹、お待ちかねの本番は甘々。

 甘味その1.乳首をいじって、いく、淫乱を見てください 
 これまた破壊力のお高い台詞で!恥ずかしいと言いながら深沢の挿入をねだり、でも言葉とおり乳首で達する和貴の演技がまたものすごいことになってます。乳首で達しておきながら「おまえがいいって言ったのに」と不満をもらす。うん。もうかわいいしか詰まってないね。

 甘味その2.うれしい・・・・・・
 個人的にこの台詞は和貴の代名詞にしたい。罵られながら限界まで焦らされたあとにくるご褒美(主にミルクセーシ)に喜びを表す。これまで鎧っていた防御が崩れ去り、責められることに喜びを見出す和貴のマゾヒズムを象徴する台詞です。

 CDのなかではそこまで頻繁に使用されてないのですが、原作を読んでいるとちょくちょく言ってるんですよこの台詞。前回の末筆にも書きましたが、原作「夜ごと蜜は滴りて」に収録されている初体験でも言ってます。筆者が特に音声化してほしいと願う番外編です。「おいしい」の次は「うれしい」。清㵎寺は名台詞が多い。

 甘味その3.もう、むり、好きにして
 いやもうこっちが無理!と言いたくなるような素晴らしい台詞!本作2つ目の聴きどころであります。自分で動いて快感を追うことに限界を感じて、深沢の貪り食うような律動を求めて出た言葉、という和貴のマゾヒストぶりが伺えます。ほぼブレスだけで声を絞り出している感じもまたたまらん!いいの?いい?おじさんズブズブしていいの?ってむちゃくちゃしてるとき喋るモブおじさんになっちゃいそうだよ!

 ■清㵎寺和貴の作り方
 まあ暗い!あまりに暗すぎる少年時代ですわ。とにかく冬貴に似ている容姿が原因で、言われ放題やられ放題。欲望の対象として見られたり、冬貴が買った恨みをぶつけられたりと、そりゃ散々な少年時代。清㵎寺に生まれ、冬貴と瓜二つの容姿をもつ和貴の運命は、14才の少年にとって重すぎる十字架です。

 兄からの離別、冬貴というチチオヤ、同級生の嫌悪。三重苦どころの話ではない苦悩ですね。冬貴がらみの因縁をぶつけられて、鬱屈とした日々のなか兄に救いを求める和貴ですが、冷たく突き放されてしまう。さらに冬貴に入れ込んで気が触れた同級生の兄が銃をもって暴挙に出たときも、冬貴は「好きにしろ、殺したければ殺せ」などと耳を疑うような言葉を並べる。この事件のせいで仲良くしていた同級生からも「清㵎寺、気持ち悪い」などと罵られ、絶縁されてしまう。ここまで受難が続くと、14才の少年の内面は一気に崩壊。周囲の望むとおり男を咥え込む淫乱になって、男も家も己もろとも破滅させる道を選ばされる。こうしてこじらせるべくしてこじらせた冬貴が完成しましたとさ。

 ■義康の魔法
 14才の和貴は冬貴が溺れた男、伏見義康に抱かれて溺れることがなければ父親とは違うことを証明できる、そして同時に男を貶めるための手練手管を手に入れることができると考えます。最初は渋っていた義康も和貴を受け入れるのですが、これがただの中学性むしゃむしゃオジサンじゃあなかった!

 では君でやり直してみることにしよう

 筆者はこの何気なく入れられた義康の台詞に、彼の後悔を覚えたのです。純真無垢な冬貴に無知な自分が犯した過ちに対する罪を、彼なりに悔やんでいるのではないかと。そして子供同然に大切にしている和貴には、同じ過ちを繰り返したくない。この行為は和貴を救うためのものとして受け入れた。だからこそ「魔法」と称して、快感を得ることができない和貴は冬貴とは違うのだと言い聞かせた。そうして安心させてやることが義康の愛情であり、彼にはそれしかできなかったのだという印象を持ちました。義康は和貴が本当に愛情を向ける相手が見つかったとき、その体が反応すること、そしてそれでも冬貴とは違う人間であると、その相手は教えてくれることを知っていたのでしょう。深沢くんおめでとう!君だよ!

 ■お・じ・さ・ま
 ディスク2からおじさま祭りじゃあ!筆者はのっぴきならねえスケベモブおじさんなので、14才の少年がおじさまと連呼しながらやらしいことをするという設定だけで3年は寿命が延ばせます。

 おじさまその1.リアルなリップ音
 キスの仕方から教え込まれる14才和貴。ちゅうちゅう吸ったり、ぬちゃぬちゃ鳴ってる様子が想像を掻き立てられます。

 おじさまその2.指でオーラルの練習をする14才
 14才14才うるせえなと思った方、引き続き言っていきますので覚悟ください。

 オーラルの授業に移ると、指で自習してきたという優秀な和貴塾生。練習?だと?練習している姿想像しちゃうじゃねえか!ちょっと奥まで突っ込みすぎて咽せたりしたのかな、とか考えちゃうだろ!よしわかった。このモブおじさんがディルドを密林で通販して送ってあげよう。(気持ち悪)

 おじさまその3.おじさまのでいっぱいにして・・・・・・
 こんなこと言う14才いる?清㵎寺家にはたくさんいる!行きたいね清㵎寺家内覧ツアー。(参加費30万)お部屋に入ることはできませんが、ドアの近くで耳をそばだてていただくことは可能です。冬貴の情事や深沢の責めに和貴がアヘアヘしているところが聞けるかも?ってすいません取り乱しました。

 おじさまその4.青年版もあるよ!
 14才バージョンと25才バージョンが聴ける本作。ありがたき幸せ。(土下座)14才バージョンは、その拙さや誰も踏み入れていない白雪を汚していくような背徳感がありますが、青年版は小慣れた言葉遣いや手練手管によって小悪魔的ないやらしさを楽しめます。演技とはいえ、あえかな声で放つ「おじさま」は艶と汁気が半端なく詰まっています。

 青年版の聴きどころは「はむはむ」。おじさまをはむはむする和貴ちゃん必聴。

 ■好きな男の膝枕のなかでも違う男の夢を見る
 ジュディ・オングか!深沢の膝枕のなか「おじさま」って言っちゃう不思議の国の和貴。キスだけで済んでよかったのか悪かったのか。本当はお仕置きされたかったんじゃないのか。

 こわれるまで、し・て?

 やっぱりな!これこのあとむちゃくちゃセックスした、の巻じゃねえか。ありがとうございますごめんなさい好きです。

 なにはともあれ、深沢という伴侶を得てよかったね和貴ちゃん。和貴が負った傷や背負っている家のことは深沢でも完全に拭い去ることができない、和貴が一生向き合っていかなければならない重荷です。深沢は1gでもその重荷が軽くなるように、そして自分の前でだけは悦楽を追うだけの動物になることが許されるのだと、時間をかけて和貴に信じさせてくれる相手。和貴のこじらせは根が深いので、これからもこじらせてはむちゃくちゃにされるという、打ち寄せては引いていく波のように繰り返されることでしょう。我々としては和貴がこじらせればこじらせるほどむちゃくちゃにされる和貴をむちゃくちゃ聴きたいからこの関係、win-win。

 ■末筆
 相変わらず清㵎寺シリーズは2枚組が多くて書くのが大変!(ありがたき幸せ)そしてこっちも相変わらずこじらせの和貴氏。告白されてもずっと不安。そんでまたこじらせる。むちゃくちゃにされるの無限ループ。深沢に監禁されたり、誘拐されたり、香水瓶入れたり入れなかったり、冬貴のせいで因縁つけられすぎてブチ切れたり、おじさまと楽しい性教育受けたり、本当盛りだくさんすぎました。満腹でげっぷが止まらないよ。大大大満足の2枚組でした。

 本文にも書きましたが、清㵎寺家は声優のエロポテンシャルを最大限引き出すという効果があるようなので、このシリーズもう一生続けよう!んでまだ出演されてない声優さんがんがん出して、いろいろ出してもらおう!

 そしてこの和貴メインカップルは「終わりなき夜の果て」に続くと!しかも3枚組だ、と?次回作も体力使いそうだな!今から期待と恐怖にわなわなしております。

 ここまでお付き合いくださりありがとうございました!次回は清㵎寺シリーズ一旦休憩して、帝王編を書きます!


 次回、BLCD界の帝王こと森川智之の帝王たる技巧を聞け!芯から震える、これぞキ・チ・ク!深井結己原作!「その唇に夜の露」レビュー