在宅勤務って太るよね☆
どうも、肥満レベル小結のウシヤマダです。在宅勤務でなくてもノンストップ脂肪増産工場なのに、在宅勤務がさらにそれを助長するという悪循環に陥っております。外に出られないもんだから、食うか食うかしかないデブ一直線デブまっしぐらでお先真っ暗。って韻踏んでる場合じゃあない。デブノシスマイク。(やめろ)
さあさあさあ、7作品にも及ぶ清㵎寺シリーズ、ついにフルコンプでございます!ありがとうございます!一番最後に聴くのがシリーズ1作目ということで、キャラクターやその関係性など、本作でいろいろと紐解かれました。当然ながら続編である「終わりなき夜の果て」の見方も変わります。だから絶対順番とおりに聞いた方がいいよ皆!(おい)
この記念すべき1枚がなかったらあとに続くCDもなかったわけで。大変尊いシリーズ第1作目です。ありがたく、そしておいしく頂きました!貴重なベテラン声優、置鮎さんと千葉さんの好演は必聴です!
[原 作]和泉桂 著
[レーベル]ムービック
[発売日]2005年 2月 26日
[メインキャスト]成田遼一郎(CV.置鮎龍太郎)×清澗寺国貴(CV.千葉進歩)
[設 定]使用人 × 伯爵家長男
[ジャンル]大正ラブロマンス
[エロ度]☆☆☆★★
[ラブシーン回数]3回
[ラブシーン分数]10分42秒
(1回戦,3:36 / 2回戦,3:36 / 3回戦,3:30)
あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
清㵎寺家長男である国貴は幼い頃、ある事故がきっかけで使用人の息子で幼馴染の
成田遼一郎と生き別れる。それから音信不通になっていたが、出かけた先で偶然にも
遼一郎と再会を果たす。少しずつ距離を縮めていく二人だったが、遼一郎が反体制運動
の要注意人物であることを知る国貴。遼一郎を助けようと運動から足を洗うよう説得
どうも、肥満レベル小結のウシヤマダです。在宅勤務でなくてもノンストップ脂肪増産工場なのに、在宅勤務がさらにそれを助長するという悪循環に陥っております。外に出られないもんだから、食うか食うかしかないデブ一直線デブまっしぐらでお先真っ暗。って韻踏んでる場合じゃあない。デブノシスマイク。(やめろ)
さあさあさあ、7作品にも及ぶ清㵎寺シリーズ、ついにフルコンプでございます!ありがとうございます!一番最後に聴くのがシリーズ1作目ということで、キャラクターやその関係性など、本作でいろいろと紐解かれました。当然ながら続編である「終わりなき夜の果て」の見方も変わります。だから絶対順番とおりに聞いた方がいいよ皆!(おい)
この記念すべき1枚がなかったらあとに続くCDもなかったわけで。大変尊いシリーズ第1作目です。ありがたく、そしておいしく頂きました!貴重なベテラン声優、置鮎さんと千葉さんの好演は必聴です!
[原 作]和泉桂 著
[レーベル]ムービック
[発売日]2005年 2月 26日
[メインキャスト]成田遼一郎(CV.置鮎龍太郎)×清澗寺国貴(CV.千葉進歩)
[設 定]使用人 × 伯爵家長男
[ジャンル]大正ラブロマンス
[エロ度]☆☆☆★★
[ラブシーン回数]3回
[ラブシーン分数]10分42秒
(1回戦,3:36 / 2回戦,3:36 / 3回戦,3:30)
あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
清㵎寺家長男である国貴は幼い頃、ある事故がきっかけで使用人の息子で幼馴染の
成田遼一郎と生き別れる。それから音信不通になっていたが、出かけた先で偶然にも
遼一郎と再会を果たす。少しずつ距離を縮めていく二人だったが、遼一郎が反体制運動
の要注意人物であることを知る国貴。遼一郎を助けようと運動から足を洗うよう説得
するが、頑なに応じようとしない。そんななか殺人の容疑で遼一郎が逮捕されたという
一報を受けた国貴は・・・・・・?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■清㵎寺家長男、国貴は硬派な天然ボケ
筆者は先に「終わりなき夜の果て」を聴いているので、国貴たちがなぜ上海にいるのか、浅野がなんであんなに馴れ馴れしい感じで絡んでくるのか、和貴とはどういう関係だったのか、深掘りできていない部分が多々ありました。当たり前ですね。本作を聴いて、抜けていたパズルのピースがはまりました。
「終わりなき夜の果て」を聴いたときはそんな印象をもっていなかったのですが、本作を聴くと国貴の印象がまた筆者のなかで変わりました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■清㵎寺家長男、国貴は硬派な天然ボケ
筆者は先に「終わりなき夜の果て」を聴いているので、国貴たちがなぜ上海にいるのか、浅野がなんであんなに馴れ馴れしい感じで絡んでくるのか、和貴とはどういう関係だったのか、深掘りできていない部分が多々ありました。当たり前ですね。本作を聴いて、抜けていたパズルのピースがはまりました。
「終わりなき夜の果て」を聴いたときはそんな印象をもっていなかったのですが、本作を聴くと国貴の印象がまた筆者のなかで変わりました。
国貴は天然だ
天然というと論理的、物理的にありえない発想を斜め上からロンギヌスの槍のごとく飛ばしてくるみたいなイメージしがち(しねえよ)なんですが、国貴の場合、まず遼一郎と再会してから飛ばしてます。主に槍じゃない方を。
遼想いその1.つまずいたところを支えられて遼一郎の体臭に興奮する
遼想いその2.(興奮して)予定より早く着いちゃった♡
遼想いその3.遼一郎が読んだ本に触れただけで興奮する
遼想いその4.俺の国貴様と言われて興奮する
まあとにかく興奮しまくっております国貴のお兄さん。これなにがって全部自分の気持ちにはっきり気づいていない状態でやってるという天然ぶり!「どうしよう早く着いたらすごくはりきってるみたいに思われるかな、ちょっと遅刻するくらいがいいのかな」みたいな雑念がない。全部天然ストレート。迷いなく遼想いビームを繰り出してます。そしてここからさらにその天然ぶりはレベルを上げていきます。
天然Lv1.「あれは遼一郎じゃない。なりすまし?」(遼一郎の部屋から女性が出てくるところを目撃して)
天然Lv2.「もう誰でもいい。これが俺の遼だ」(遼一郎かもしれない人物と夏祭りに行って)
天然Lv3.「僕は遼を”たぶん”愛してる」(Maybe)
夏祭りのシーンなんかあたしゃ「じゃあお前誰と夏祭り来てんだよ」って思いましたよ!夏祭りの終わりにはもう遼っぽいし誰でもいっか!と思考停止になり、ようやく自分の気持ちにたどり着いたかと思ったらメイビーーー!(メンディ風に)たぶんな!おう、たぶんそうなんだな!よしわかった、おじさんが飴ちゃんをやろう!(イミフ)
鈍感力ですねいわゆる。このメイビー事変の前には遼を助けるため浅野に体を売っているし、遼一郎ともやることやって、おせっせマンモスうれピー!って言ってた(言ってない)んですよ?純情ロマンチカの美咲ばりに自分の気持ち認めないスタイル!この国貴の天然ぶりには正直参りました。筋金っていうかもう鉄筋入りです。
■和貴と義康が性悪
筆者は聴く順番とっ散らかっているので、本作だけでキャラクターのイメージが固まることはありませんが、これだけ聴くとものっそい性格悪くありません?和貴と義康。和貴なんてシンデレラをいじめる姉みたいなキャラでしたよ。特に義康は最悪ですね。メインカップルのときは子供たちを気にかける描写があったので、こんなクズでもそこには誠実さがあるんだなと思ってました。が、逮捕された遼一郎を解放したいと頼ってきた国貴に土下座させるこの鬼畜の所業よ!土下座させておいて引き受けるとは言わない陰湿さ!お前が産ませた子供なんだからお前の子供でもあるんだぞ義康コノヤロウ!いつもリツイートしてくださる和泉先生には悪いですが、義康、控えめに言ってもKUZUだと思う!
って筆者の個人的なやっかみは放っておいて、二人のイメージを回復させるためにも続編を聴くべきですね。もちろん発売順とおりに聴くことをお勧めします。
■遼国カップルあさっり塩味
これやっぱり聴く順番失敗しました。味が濃い順に聴いちゃってるから一番最後の遼国カップルが余計にあっさりに感じられます。あ、濡れ場の話ですもちろん。
<濡れ場が濃いランキング>
1位…冬貴
2位…和貴
3位…道貴
4位…国貴
国貴は「孕ませて」という類のわかりやすい淫語は遣いません。言っても「もっと」「大きい」くらいの可愛いもんです。国貴の濡れ場を聴いていると、冬貴・和貴がどれだけ規格外かよーくわかります。その点国貴は硬派。長男で軍人のガチガチ硬派な国貴は、濡れ場もオーソドックスそのもの。特殊なプレイは皆無。安心と信頼の国貴兄さんです。
激しいことはしない国貴の濡れ場の魅力は、内では長男として家を守り、外では軍人として国民を守る硬派な国貴兄さんが、遼一郎のしっとりとした声に攻められながら喘ぐ。これはなんだか背徳感を覚えます。そこがいやらしい。伯爵家の長男で軍人の国貴が、反体制活動家の幼馴染に脱がされるという設定にこそ萌えがあるのです。
「遼♡」
濡れ場でもそうなんですけど、千葉さんの呼ぶ声がやけに艶っぽい!この遼♡だけ集めたCD聴きたいくらいです。遼一郎以外、家族にすらこんなに甘い声出さないですよね。名前を呼ぶのに「スキ×100万個」くらい詰まってる感じがします。
■国貴兄さんの「おいしい」はまさかのNTR
これまで本作を含めたシリーズ全7作品を聴いてきましたが、冬貴は例外としてカップル以外の相手に「おいしい」を捧げたのは国貴さんただ一人です。しかも遼一郎を助けたいがためにやむなく体を打った相手、浅野との濡れ場で。
「オイシイ、アサノ」
ちょっと笑っちゃうほどやる気ない言い方!
そしてさらに驚きなのが、NTR濡れ場を挿入までがっつり収録されていること!例えばヨネダコウ著「囀る鳥は羽ばたかない」の矢代であったり、清㵎寺の冬貴のように性的に奔放なキャラクターの場合は、カップル以外との濡れ場が原作に則って収録されていることはあります。それでも短いものが多いんですよね。本作ではなんと3分半以上の渡って挿入までがっつり収録されています。原作ではやる気なさげに「オイシイ」と言わされたところで終わっているのに、CD版ではわざわざ挿入シーンを増設している!カップル以外との同意なき濡れ場はそれこそ30秒から1分程度のフェードアウトが多いなか珍しい編集だと思いました。筆者は全然おいしくいただく方です。濡れ場は濡れ場。まずいわけがないんだよ!
■やーんのーかやーらへんのーかどーっちーやねーん♪(めちゃめちゃイケてるッ!M三兄弟より)
反体制運動に参加する遼一郎を助けようと、あらゆる犠牲を払わされる国貴が不憫で仕方ない。
不憫その1.好きでもない男に体を売り父親の情夫に土下座
不憫その2.遼一郎を銃で脅してまで逃がそうとするも浅野に邪魔される
不憫その3.遼一郎は浅野のスパイだった
不憫その4.浅野に発砲
不憫その5.出港直前に及んでも行けないと言われる
遼一郎の気持ちもわかるんですよ?浅野は国貴を人質にとって遼一郎を脅していたわけですから、その浅野に逆らったら国貴にどんな危険が及ぶからわからない。突き放すしか方法がないのも確かです。しかし国貴が遼一郎逃亡を手伝った時点で、リスクは浅野だけではない。今度は陸軍そのものを敵に回したことになる。確かに遼一郎を陸軍に売れば国貴だけは助かる可能性はある。しかしそれは可能性の話であって、浅野に発砲していることを考えても彼がどういう動きをするかわからないし、陸軍も馬鹿じゃない。国貴はすでに回避できないほどのリスクを負い過ぎちゃってるわけです。
だから遼一郎よ。今まで誰のために国貴は大きすぎる犠牲を払ってきたと思ってんだ!そういうことじゃないんだよ。それができてたらとっくにお前を突き出してし、そもそも助けようとしてないんだよ。ここまで来たからにはもう選択肢は一つしか残っていないのに、出港前の遼一郎に関してはもう緑のスリッパで頭叩いてましたよ頭のなかで(笑)バカヤロウ!つって。遼一郎は一回深沢の爪の垢でも煎じて飲んだ方かいいな。
■終わりなき夜の果て後編プチレビュー
やっとここでちんぷんかんぷんだった続編と繋がるわけですが、またごちゃごちゃしてましたねえ。逃亡犯なので上海に逃げて一見落着、とまでは行きませんがささやかで幸せな生活を送っているかと思いきや!国貴自首未遂。なんで?どうしてそうなった?あなたどれだけの犠牲払ってこの状況を作ったと思ってんのよ!
国貴の憂鬱その1.遼、浮気してるかも・・・・・・
国貴の憂鬱その2.逃亡させたのは重荷だったのかな・・・・・・
国貴の憂鬱その3.家族も自分の逃亡のせいで追い詰められてる・・・・・・
国貴の憂鬱その4.そうだ、自首しよう
清㵎寺三兄弟はすーぐ京都行く感覚で自己犠牲払うんだから!
とあるレビューで「話し合おう」って書いあって、激しく同感しました。それですぐ一人で突っ走っちゃうでしょう!それがあなた駄目よ。話し合ってください?まあね、なんでも話し合って解決してたらそれこそドラマは生まれないないのでね。たまにはすれ違うことも必要。だけど清㵎寺の人は常にすれ違ってるから(笑)対話、必要、絶対。
■冬貴と似つかない三兄弟
清㵎寺家シリーズ全作を聴いて、冬貴以前と国貴以降の血族には違いについて改めて気付いたことがありました。清㵎寺家は同族婚を繰り返して子孫を繋いできた一族で、その最後の人間が冬貴です。冬貴もその父親である貴久を振り返ってみても、実に欲望に忠実な人間として描かれています。義康とのカップルにおいても見かけは支配下に置かれているようでその実、手のうえで転がされていたのは義康の方でした。
一方で清㵎寺ではない綾子の血が入っている三兄弟はちょっと質が違う。ここは和泉先生ももちろん意識的に差別化していると思うのですが、冬貴とは正反対で、こと恋愛においては自己犠牲を払う傾向が強い。三兄弟全員が相手を思いやって、自分が犠牲になるという行動をとっています。なんとなくそこは母親をなぞっているような気がするのです。綾子は義康が好きがゆえに冬貴と結婚をして、子供を三人産むという自己犠牲のもと、義康と繋がることを選んだ人間なので、清㵎寺三兄弟の自己犠牲癖はそこを継いでいる?と考えました。
「あの子たちはわたしとは違う。あれはわたしとは別のものだ」
という台詞が物語るように、やはり綾子の血が入っている三兄弟は冬貴より前の血族とは一線をかく、ということなのでしょう。
■末筆
完遂しましたー!この数ヶ月間どっぷり清㵎寺家に浸からせてもらいました。なんといってもエロです。そして大正の情緒が感じられる時代背景。現代人には馴染みのない華族制度も聴いていて新鮮で、華やかなパーティーや政財界との繋がりなども、時代の雰囲気を感じられました。華族というとお上品で優雅なイメージがあるので、パーティーで見せる顔とは裏腹に、そのタキシードを脱がされて♂×♂で汁だくの情交が行われているというめくるめく色欲!しかも男根咥えて「おいしい」となどと、いやらしさも半端じゃない!
清㵎寺家シリーズで和泉桂先生が生み出したこの「おいしい」という台詞は、BLCD業界において一つの文化として影響を与えたといっても過言じゃありません!もう男根咥えて「おいしい」を使えば全て清㵎寺のオマージュですよ。こういう名台詞、もっと出てきてほしいですね。このシリーズはこの台詞、みたいなあるあるもっと増えたらいいと思う!
過去の記事にも書きましたが、清㵎寺シリーズ続編やスピンオフシリーズがま まだだあります!「暁天の彼方に降る光(上下)」、「暁に濡れる月(上下)」、「暁に堕ちる星」があるので是非是非音声化をお願いしたい!清㵎寺シリーズに新たな声優さんが加わるのも楽しみです!
次回、女も男もイかすBL声優こと鈴木達央降臨!崎谷はるひ原作!「不機嫌で甘い爪痕」レビュー!
天然というと論理的、物理的にありえない発想を斜め上からロンギヌスの槍のごとく飛ばしてくるみたいなイメージしがち(しねえよ)なんですが、国貴の場合、まず遼一郎と再会してから飛ばしてます。主に槍じゃない方を。
遼想いその1.つまずいたところを支えられて遼一郎の体臭に興奮する
遼想いその2.(興奮して)予定より早く着いちゃった♡
遼想いその3.遼一郎が読んだ本に触れただけで興奮する
遼想いその4.俺の国貴様と言われて興奮する
まあとにかく興奮しまくっております国貴のお兄さん。これなにがって全部自分の気持ちにはっきり気づいていない状態でやってるという天然ぶり!「どうしよう早く着いたらすごくはりきってるみたいに思われるかな、ちょっと遅刻するくらいがいいのかな」みたいな雑念がない。全部天然ストレート。迷いなく遼想いビームを繰り出してます。そしてここからさらにその天然ぶりはレベルを上げていきます。
天然Lv1.「あれは遼一郎じゃない。なりすまし?」(遼一郎の部屋から女性が出てくるところを目撃して)
天然Lv2.「もう誰でもいい。これが俺の遼だ」(遼一郎かもしれない人物と夏祭りに行って)
天然Lv3.「僕は遼を”たぶん”愛してる」(Maybe)
夏祭りのシーンなんかあたしゃ「じゃあお前誰と夏祭り来てんだよ」って思いましたよ!夏祭りの終わりにはもう遼っぽいし誰でもいっか!と思考停止になり、ようやく自分の気持ちにたどり着いたかと思ったらメイビーーー!(メンディ風に)たぶんな!おう、たぶんそうなんだな!よしわかった、おじさんが飴ちゃんをやろう!(イミフ)
鈍感力ですねいわゆる。このメイビー事変の前には遼を助けるため浅野に体を売っているし、遼一郎ともやることやって、おせっせマンモスうれピー!って言ってた(言ってない)んですよ?純情ロマンチカの美咲ばりに自分の気持ち認めないスタイル!この国貴の天然ぶりには正直参りました。筋金っていうかもう鉄筋入りです。
■和貴と義康が性悪
筆者は聴く順番とっ散らかっているので、本作だけでキャラクターのイメージが固まることはありませんが、これだけ聴くとものっそい性格悪くありません?和貴と義康。和貴なんてシンデレラをいじめる姉みたいなキャラでしたよ。特に義康は最悪ですね。メインカップルのときは子供たちを気にかける描写があったので、こんなクズでもそこには誠実さがあるんだなと思ってました。が、逮捕された遼一郎を解放したいと頼ってきた国貴に土下座させるこの鬼畜の所業よ!土下座させておいて引き受けるとは言わない陰湿さ!お前が産ませた子供なんだからお前の子供でもあるんだぞ義康コノヤロウ!いつもリツイートしてくださる和泉先生には悪いですが、義康、控えめに言ってもKUZUだと思う!
って筆者の個人的なやっかみは放っておいて、二人のイメージを回復させるためにも続編を聴くべきですね。もちろん発売順とおりに聴くことをお勧めします。
■遼国カップルあさっり塩味
これやっぱり聴く順番失敗しました。味が濃い順に聴いちゃってるから一番最後の遼国カップルが余計にあっさりに感じられます。あ、濡れ場の話ですもちろん。
<濡れ場が濃いランキング>
1位…冬貴
2位…和貴
3位…道貴
4位…国貴
国貴は「孕ませて」という類のわかりやすい淫語は遣いません。言っても「もっと」「大きい」くらいの可愛いもんです。国貴の濡れ場を聴いていると、冬貴・和貴がどれだけ規格外かよーくわかります。その点国貴は硬派。長男で軍人のガチガチ硬派な国貴は、濡れ場もオーソドックスそのもの。特殊なプレイは皆無。安心と信頼の国貴兄さんです。
激しいことはしない国貴の濡れ場の魅力は、内では長男として家を守り、外では軍人として国民を守る硬派な国貴兄さんが、遼一郎のしっとりとした声に攻められながら喘ぐ。これはなんだか背徳感を覚えます。そこがいやらしい。伯爵家の長男で軍人の国貴が、反体制活動家の幼馴染に脱がされるという設定にこそ萌えがあるのです。
「遼♡」
濡れ場でもそうなんですけど、千葉さんの呼ぶ声がやけに艶っぽい!この遼♡だけ集めたCD聴きたいくらいです。遼一郎以外、家族にすらこんなに甘い声出さないですよね。名前を呼ぶのに「スキ×100万個」くらい詰まってる感じがします。
■国貴兄さんの「おいしい」はまさかのNTR
これまで本作を含めたシリーズ全7作品を聴いてきましたが、冬貴は例外としてカップル以外の相手に「おいしい」を捧げたのは国貴さんただ一人です。しかも遼一郎を助けたいがためにやむなく体を打った相手、浅野との濡れ場で。
「オイシイ、アサノ」
ちょっと笑っちゃうほどやる気ない言い方!
そしてさらに驚きなのが、NTR濡れ場を挿入までがっつり収録されていること!例えばヨネダコウ著「囀る鳥は羽ばたかない」の矢代であったり、清㵎寺の冬貴のように性的に奔放なキャラクターの場合は、カップル以外との濡れ場が原作に則って収録されていることはあります。それでも短いものが多いんですよね。本作ではなんと3分半以上の渡って挿入までがっつり収録されています。原作ではやる気なさげに「オイシイ」と言わされたところで終わっているのに、CD版ではわざわざ挿入シーンを増設している!カップル以外との同意なき濡れ場はそれこそ30秒から1分程度のフェードアウトが多いなか珍しい編集だと思いました。筆者は全然おいしくいただく方です。濡れ場は濡れ場。まずいわけがないんだよ!
■やーんのーかやーらへんのーかどーっちーやねーん♪(めちゃめちゃイケてるッ!M三兄弟より)
反体制運動に参加する遼一郎を助けようと、あらゆる犠牲を払わされる国貴が不憫で仕方ない。
不憫その1.好きでもない男に体を売り父親の情夫に土下座
不憫その2.遼一郎を銃で脅してまで逃がそうとするも浅野に邪魔される
不憫その3.遼一郎は浅野のスパイだった
不憫その4.浅野に発砲
不憫その5.出港直前に及んでも行けないと言われる
遼一郎の気持ちもわかるんですよ?浅野は国貴を人質にとって遼一郎を脅していたわけですから、その浅野に逆らったら国貴にどんな危険が及ぶからわからない。突き放すしか方法がないのも確かです。しかし国貴が遼一郎逃亡を手伝った時点で、リスクは浅野だけではない。今度は陸軍そのものを敵に回したことになる。確かに遼一郎を陸軍に売れば国貴だけは助かる可能性はある。しかしそれは可能性の話であって、浅野に発砲していることを考えても彼がどういう動きをするかわからないし、陸軍も馬鹿じゃない。国貴はすでに回避できないほどのリスクを負い過ぎちゃってるわけです。
だから遼一郎よ。今まで誰のために国貴は大きすぎる犠牲を払ってきたと思ってんだ!そういうことじゃないんだよ。それができてたらとっくにお前を突き出してし、そもそも助けようとしてないんだよ。ここまで来たからにはもう選択肢は一つしか残っていないのに、出港前の遼一郎に関してはもう緑のスリッパで頭叩いてましたよ頭のなかで(笑)バカヤロウ!つって。遼一郎は一回深沢の爪の垢でも煎じて飲んだ方かいいな。
■終わりなき夜の果て後編プチレビュー
やっとここでちんぷんかんぷんだった続編と繋がるわけですが、またごちゃごちゃしてましたねえ。逃亡犯なので上海に逃げて一見落着、とまでは行きませんがささやかで幸せな生活を送っているかと思いきや!国貴自首未遂。なんで?どうしてそうなった?あなたどれだけの犠牲払ってこの状況を作ったと思ってんのよ!
国貴の憂鬱その1.遼、浮気してるかも・・・・・・
国貴の憂鬱その2.逃亡させたのは重荷だったのかな・・・・・・
国貴の憂鬱その3.家族も自分の逃亡のせいで追い詰められてる・・・・・・
国貴の憂鬱その4.そうだ、自首しよう
清㵎寺三兄弟はすーぐ京都行く感覚で自己犠牲払うんだから!
とあるレビューで「話し合おう」って書いあって、激しく同感しました。それですぐ一人で突っ走っちゃうでしょう!それがあなた駄目よ。話し合ってください?まあね、なんでも話し合って解決してたらそれこそドラマは生まれないないのでね。たまにはすれ違うことも必要。だけど清㵎寺の人は常にすれ違ってるから(笑)対話、必要、絶対。
■冬貴と似つかない三兄弟
清㵎寺家シリーズ全作を聴いて、冬貴以前と国貴以降の血族には違いについて改めて気付いたことがありました。清㵎寺家は同族婚を繰り返して子孫を繋いできた一族で、その最後の人間が冬貴です。冬貴もその父親である貴久を振り返ってみても、実に欲望に忠実な人間として描かれています。義康とのカップルにおいても見かけは支配下に置かれているようでその実、手のうえで転がされていたのは義康の方でした。
一方で清㵎寺ではない綾子の血が入っている三兄弟はちょっと質が違う。ここは和泉先生ももちろん意識的に差別化していると思うのですが、冬貴とは正反対で、こと恋愛においては自己犠牲を払う傾向が強い。三兄弟全員が相手を思いやって、自分が犠牲になるという行動をとっています。なんとなくそこは母親をなぞっているような気がするのです。綾子は義康が好きがゆえに冬貴と結婚をして、子供を三人産むという自己犠牲のもと、義康と繋がることを選んだ人間なので、清㵎寺三兄弟の自己犠牲癖はそこを継いでいる?と考えました。
「あの子たちはわたしとは違う。あれはわたしとは別のものだ」
という台詞が物語るように、やはり綾子の血が入っている三兄弟は冬貴より前の血族とは一線をかく、ということなのでしょう。
■末筆
完遂しましたー!この数ヶ月間どっぷり清㵎寺家に浸からせてもらいました。なんといってもエロです。そして大正の情緒が感じられる時代背景。現代人には馴染みのない華族制度も聴いていて新鮮で、華やかなパーティーや政財界との繋がりなども、時代の雰囲気を感じられました。華族というとお上品で優雅なイメージがあるので、パーティーで見せる顔とは裏腹に、そのタキシードを脱がされて♂×♂で汁だくの情交が行われているというめくるめく色欲!しかも男根咥えて「おいしい」となどと、いやらしさも半端じゃない!
清㵎寺家シリーズで和泉桂先生が生み出したこの「おいしい」という台詞は、BLCD業界において一つの文化として影響を与えたといっても過言じゃありません!もう男根咥えて「おいしい」を使えば全て清㵎寺のオマージュですよ。こういう名台詞、もっと出てきてほしいですね。このシリーズはこの台詞、みたいなあるあるもっと増えたらいいと思う!
過去の記事にも書きましたが、清㵎寺シリーズ続編やスピンオフシリーズがま まだだあります!「暁天の彼方に降る光(上下)」、「暁に濡れる月(上下)」、「暁に堕ちる星」があるので是非是非音声化をお願いしたい!清㵎寺シリーズに新たな声優さんが加わるのも楽しみです!
次回、女も男もイかすBL声優こと鈴木達央降臨!崎谷はるひ原作!「不機嫌で甘い爪痕」レビュー!