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[映画/ドラマ]MIU404レビュー

 ご無沙汰ぶりのブログが3ヶ月前に終了したドラマのレビューかよ!そうです!そのとおりです!←

 普段筆者は人が死ぬ作品ばかり見ています。いわゆるミステリやサスペンスに当たるジャンルで、ドラマも海外が過半数を占めており、国内のドラマはほとんど見ません。国内のドラマを見ない理由は、偏見や差別にまみれた既視感だらけの展開と陳腐な台詞で不愉快になることが多いからです。ただ!そんな絶望的な国内ドラマ界(個人の感想です)に彗星のごとく切って現れた『MIU404』!私史上バディ刑事もの殿堂入りの『ST 警視庁科学特捜班』以来、数年ぶりに「おおおっふ〜(声低めに)」と唸った本作。筆者のブログですから?もちのろんでボーイズとボーイズがあれしてあれするやつ濃い目!だからテンションのままこのレビューを書き連ねさせてくれ。放送終了から3ヶ月以上経っていることは気にしちゃダメだぞ☆

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引用:https://twitter.com/miu404_tbs/status/1235541127282872323

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引用:https://twitter.com/miu404_tbs/status/1276499212218150915

 作品名:MIU404
 [監 督]塚原あゆ子
 [脚 本]野木亜紀子
 [製 作]TBS
 [メインキャスト]星野源/志摩一未役・綾野剛/伊吹藍役

 あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 元警視庁捜査一課の志摩一未は刑事部・機動捜査隊(通称:機捜)の臨時部隊である
第4機捜の隊員として配属される。そこでバディを組むことになったのが候補段階で
落とされるも人事トラブルで急遽採用することになった伊吹藍だった。ロジカルな
志摩と破天荒な伊吹。まるで歩調の合わない二人が衝突を繰り返しながらも共に事件を
解決していく。
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 ■星野源さんって・・・・・・カッコイイんだね???

 今さらかよ!むちゃくちゃ今さらだよ!この方、デビューして10年経ってる人ですよ?今さらだよ!(何回言うねん)筆者のなかでこのドラマを見るまでの星野源さんのイメージはというと、「大人計画にいた人?」「歌と演技の二刀流」「歌が本業だっけ?」「逃げたら恥を知れ役立たず、みたいなドラマがヒットしてたよね」ってな感じに全く興味の範疇にいない人でした。正直歌の方も、当たり障りないJPOP歌う人程度にしか認識していなかった。(罪人のレベル)本作も星野源さんが出演していることが視聴の動機ではなくて、皆さんご存知ド腐れシンドロームがゆえに「バディ刑事」にホイホイされて見はじめました。ところがどっこい見はじめたらさあ大変!

 え?この人、カッコイイ人なんじゃん!

 ってなったわけよー。何度も言うけど今さらだね?役柄も元警視庁捜査一課の頭が切れる刑事役で、常に冷静でロジカルなキャラクター。キャラクターそのものがイケメンだったことも相まって、1+1=2であるように、星野源カッコイイって感想が当然のように導き出されたわけですな?細かいところを言えば、というか個人的なヒットゾーンとして「Vネック」の服がね、攻撃力高めでしたね。彼、肌白いでしょう。Vから覗く白い肌が映るたび、あああーそんな見せちゃっていいの?見ちゃうよ?見てるよ!(気持ち悪)つって私の頭の中のモブおじさんがうるさかったです。でもね、悪いけどカッコイイだけじゃこの私の度肝はもってかれないわよ?(誰)そうなんです。前半はカッコイイ星野源さんとおてんばな綾野剛さんコンビの愛らしい掛け合いと、現代社会に切り込んだ見ごたえのある物語を単純に楽しんでいただけだったのです。ただのブロマンスだった。それが、あんなことがあって、こんなことに・・・・・・。

 ■5話まではブロマンス、6話からはBLロマンス
 日本のドラマにしてはよくやってるなーなんて横柄な管理職ばりの感想をもって、平和にドラマを楽しんでいた矢先・・・・・・。事件は起こりました。それが起こったのは第6話「リフレイン」でした。この6話は星野源演じる志摩がなぜ警視庁を追われることになったのか、「相棒殺し」という穏やかでない呼び名で捜査一課から敬遠される所以となった事件の真相を、綾野剛演じる伊吹がその真相を探る回です。この回は二人の関係性に1本固い芯が入る重要なストーリーで、筆者はこの回でブロマンスからBLロマンスにしか見えなくなるという、謎の病に罹病。あかん。6話あかん。それではここからは二人の印象的な台詞から6話を追っていきたい。

 #1.伊吹「昔の話じゃねえよ。志摩にとっては今もなにも終わってない。志摩、なにがあった?どうしてウィスキー飲めなくなった?」

 〔事のあらまし〕捜査一課時代同僚だった刑事が志摩ことを「相棒殺し」と呼んでいるのを偶然耳にした現相棒の伊吹は、志摩の言動に思い当たる節を見つけて本人から聞き出そうとすが、陣馬さんから6年も昔のこと今さらほじくるなと言われてしまう。陣馬さんを制止して強引に志摩に迫ると、やれるもんなら自分で捜査してみろと挑発されて、伊吹は刑事局長の息子という大コネクションをもつ九重を利用して調べはじめる。

 大雑把で自由人にみえる伊吹が実は洞察力に長けていて、志摩の心の動きを読み取る繊細さを持っている二面性。そしていつも伊吹の手綱を握ってリードしているように見える志摩がその伊吹に読み解かれてるっていう対照的な立場もくすぐってきますねー!一般的には気まずくなるようなことを先輩後輩関係なくフラットに切り込んでいく伊吹、いいよね〜。ここで覚えておいてほしいのが、やれるもんならやってみな?(大和田常務)と煽ったときの志摩の表情。のちにいい仕事することになります。

 #2.伊吹「俺が4機捜に来たのがスイッチだとして、ほーら俺が4機捜に呼ばれたのって、急遽誰かが4機捜に入ったから志摩と組む奴が足りたくなってこう俺が呼ばれたんでしょ!?玉突きされて入った俺が404で志摩と組むことになって二人で犯人追いかけてその1個1個1個全部がスイッチで······なんだか人生じゃん!1個1個大事にしてえの、諦めたくねぇの。志摩と全力で走るのに必要なんすよ。」

 〔事のあらまし〕事件当時臨場したのが陣馬と桔梗隊長だったことを知ると、事情を聞き出すために桔梗隊長のもとへ向かう伊吹と九重。けれど面白半分に調べるなと言われてしまう。ここで伊吹のこの台詞。

 これはずるいぞ!久々にドラマの台詞で肝を掴まれました。もちろん直接投げかけられた桔梗隊長にもそうだし、隣にいる九重にも響いてんだよね!その場にいる全員が普段むちゃくちゃやってる伊吹のこの台詞に黙らされる感じがたまらなくカッコよかった。で、このスイッチ発言は最初に志摩が発していて、「誰と出会うか出会わないか、この人の行く末を変えるスイッチはなにか」に繋がってくる。それは高坂が志摩と出会わなければ今も生きていたかもしれないという後悔。そしてその後悔に目が痛くなるほどの照明を容赦なく当ててくる伊吹との出会い。高坂に起こったことは決して変えられないスイッチだけれど、伊吹と出会ったスイッチで志摩が開かれていく。んでまた志摩が高坂にできなかった優しさを、伊吹が志摩に返してんだよね!ああもうこの話できすぎてて怖いわ!

 あと余談ですけど酔っ払って九重と伊吹二人して酒くせえ息吹きかけ合ってる画?なんですかあれは。ごちそうさまですよ本当!

 #3.伊吹「なぁ志摩。生きてる高坂に最後に会ったのはいつ?志摩はそんときなんて声かけたの?」

 〔事のあらまし〕九重や陣馬の力を借りながら、高坂の転落死が他殺ではなく事故であることを突き止める伊吹。飲めないはずの酒を飲んでいたことからも志摩を待っていたことは明らかだった。高坂と相棒だった志摩はそのときなにをしていたのか、伊吹が問いかけるシーン。

 この台詞聞いたときにピンときましたね!6話の序盤で伊吹を挑発した志摩の態度の謎。誰だって古傷に触れられたくないはずなのに、なぜ伊吹を止めるどころか挑発さえしたのか。この台詞がバチーンと答えを出してくれる。志摩ちゃんは誰かに暴かれたかった。そして罪の告白をしたかったのではないか。ずっと後悔して静かに自分を戒めていたことを。公にはすでに事故として解決している案件を、改めて相棒の伊吹が再捜査することで、冷たくて重たい水の底から志摩を引っ張り上げた。この台詞の裏側に隠れいている意味は、伊吹に対する告解。志摩はこの台詞の問いに罪の告白をするわけです。ここで、あの大和田常務風挑発の意味を、そのときの表情を思い返してみてください?ああ志摩ちゃん伊吹を単に泳がせてたんじゃなくて、こいつなら自分の罪を暴いてくれるかもしれないと、あえて伊吹が動くように仕向けたんじゃん!って気づいたあとに再び見る6話は大変なことになりますよ。落とされます。底なし沼にな。

 #4.志摩「お前の相棒が伊吹みたいなやつだったら、生きて、刑事じゃなくても生きてやり直せたのになぁ」

 〔事のあらまし〕転落した当時、高坂は向かいのマンションで女性宅に侵入する男を目撃していた。110番通報をして助けに向かうところで足を滑らせて転落していたことが伊吹の気づきで明らかになった。高坂が転落した現場に座り込んで、語りかける志摩。

 深読みが止まらない台詞だぜこれはー!伊吹みたいなやつだったらよかったのになって、伊吹が相棒でよかったの裏返しじゃん!このときの志摩は亡くした元相棒にその名前を出すほど伊吹のことを信頼してたんだなあ。ここで伊吹の名前を出すあたりも暴かれたい願望の裏付けなんですよね。どこかでこうやって高坂に向き合う機会を望んでいた。休まずに苦しみ続けた6年をたった数日でやってのけてしまう伊吹だもんなー。そりゃ好きになっちゃよね!スーパーウルトラドッキュンラブだよねー。

 #5.伊吹「ま、安心しろ。俺の生命線は長い!」

 〔事のあらまし〕高坂が当時志摩を待っていたであろう屋上で、志摩と伊吹が会話するシーン。

 ここ!ここが志摩のアナザースカイ!伊吹はこれギャグっぽく言ってるのね?落ち込んでる志摩を笑わせようと思ってね?でももうね、志摩ちゃんそれどこじゃないわけ!すでに伊吹のこと大好きマンになっちゃってるもんだから、笑えないの!笑えないどころか、「どうしようこいつのことすっげー好き!」って感情を隠しきれなくて、伊吹の顔を正面から見れないし、下向いてモジモジしはじめちゃうのよこの子ったらあああああああもうどうしてくれんのよ!むちゃくちゃカワイイじゃねえかよ!バディの相棒にそんな顔見せちゃったらもうそれはブロマンスではない”BLロマンス”なの!こうなったのは志摩のせいなんだからね!という興奮冷めやらないイーイ仕事をした星野源さん。あなた化けもんですか?えなにマルチスキルモンスター?こーわッ!星野源こーわッ!

 ■BLロマンス革命以降の補完計画

 前述したとおり、本作は6話以降ぐぐぐぐぐーっと距離が縮まって筆者のなかでは完全に交際中のお二人なんですけれどもね。ええ、ええ。6話以降の彼らの仲睦まじいシーンを筆者独自に腐補完(読み:ふぉかん)しながら見ていこう。よし。そうしよう。

 <8話.同人誌みたいな妄想しか出てこねえ・・・・・・>

 〔事のあらまし〕伊吹の恩師である蒲郡に殺人の動機があることをつかんだ志摩は、休日伊吹宅を尋ねる。本当は伊吹自身もそのことに気づいているのではないかと問いかける。

 「お前の勘は今何を感じてる?感情と昔の思い出で蓋をしたお前の勘はなにがを感じてるんじゃないか?」

 この台詞を言うときに伊吹に視線を向けるんですけど、また愛おしそうに見るんですよ!そんでまた「感じてる?」がエロい。ナチュラルにエロい。目と眉の動きがエロかった。どうしようエロいしか出てこない(ただの腐れバカ)。労わるように伊吹に丁寧に説明する志摩。だけど自分の恩師が殺人犯かもしれないなんて事実を簡単には認められない。このあとのシーンで伊吹は逮捕の目的で蒲郡の家に行くので、最終的には認めるわけですよね?そこで二人は夜遅くまで話し合うわけだ。で、志摩が全身全霊で慰めてあげる。

 「今日はお前の好きにしていいよ。全部受け止めてやる」

 とかなんとか言っちゃったりなんかしちゃったりなんかしちゃってさー!子供のように泣く伊吹をずっと抱きしめてやるんだよ志摩は!ああなんて尊いんだッ!

 最後泣いている伊吹を連れていくシーンなんか、マジでキスするかと思って、ウギャーッてびっくり箱の中身みたいに飛び上がりましたもん。

 <9話.Kissはしていたという記憶です>

 〔事のあらまし〕羽野麦が誘拐され、必死の捜査で居場所を特定する4機捜。桔梗隊長をはじめ他の機捜とも連携し居場所を特定。怪我はしていたものの羽野麦を救出。

 井戸のなかから助け出した羽野麦を挟んで、間に合ってよかったと熱くなった志摩と伊吹が思わずKiss・・・・・・してませんよ?事実の誤認が生まれてはいけませんからって思いっきり誤解を生むサブタイトルつけやがってますけど!だがしかしBut!私のような筋金入りのド腐れ民には、あれはもうKissでした!していたという記憶です!えー、突然ですがここで志摩役星野源さんのインタビューを見てみましょう。

 「ハムちゃんを救出した後に志摩が伊吹とハムちゃんを抱き寄せたのは台本にはない動きでしたが、感情が高ぶってというよりも、ただ芝居を続けていただけというか、自然と出てきたアクションでした。」
引用:https://www.tbs.co.jp/MIU404_TBS/interview/vol11.html

 台 本 に な い 。
 自 然 と 出 て き た リ ア ク シ ョ ン 。

 いやーもうこういうこと言われちゃうと余計でしょ!自然と出ちゃってんだよね伊吹への愛が。Loveが。それとアタクシにはハムちゃんを抱き寄せたようには見えませんでしたなあ。ハムちゃん挟んではいたけど最後は伊吹を抱き寄せてた!抱き寄せてKissしてた!(注意:してません)そんなアタクシの狂気の妄想が、インタビューを読んでみたら確信に変わったと言いますか、本当にね、志摩の伊吹を抱き寄せる動きが愛なんですよ。それに答えるように志摩の服をぎゅっと掴む伊吹がもうなんとも!愛!ものすごく愛情を感じ取れるシーンだった。

 それで筆者は勝手に・・・というかここまで勝手じゃない解釈が一つもないけれども、あえて勝手に意味深な解釈をつけたシーンがこのあとにありまして。それは成川が九重に逮捕されて警察車両で連れていかれるシーンで、伊吹もその場にいて成川を見送りながら自分の首をポンポンと軽く叩くんです。その動きを見た筆者はハッとしました。嗚呼、さっき志摩に抱き寄せられたときに触れた首だから意味をもたせてるんだよね、そうかそうだよね、だから伊吹はこう思ってるんだね?↓↓

 「なんだよあいつ、あんな人前で/////」

 同人誌!どうしようもなく同人誌脳!ゴメンナソイ!
 意味のないことに意味をもたせる妄想力、我ながらあっぱれやで。これ、こうやって思った人いない?全日本で筆者だけなはずないのよ!絶対にどこかにいるはず!同志の方はメンション下さい(笑)

 <11話.ゼロ>
 ここまできたらもう最終回結婚するんかなと思ってたんですけど違いましたね。(あたりめえだろ)でも!結婚なんかすっ飛ぶくらいバッコバコにいっちゃってますから最終回!野木さんに土下座。

 〔事のあらまし〕久住はSNSの妄信的な拡散力を逆手にとって同時多発爆破テロを偽装し、警察を混乱させる。その結果対応の遅れによって重大事故を引き起こし、トラックに轢かれた陣馬は救急車の到着が遅れ意識不明に。最悪な状況のなか、志摩と伊吹はそれぞれに想いを抱えたまますれ違い、事実上のバディ解散状態で単独捜査に走る。

 ここでも最初に暴走するのは意外にも志摩なんですねー。清く正しい警察官を守ったから助けられなかった後輩、陣馬さん、逮捕できず野放しになった久住。命令系統を無視して単独行動を最初にとったのは志摩でした。そしてその動きにいち早く気づいたのが伊吹。けれど志摩は、お前を奥多摩に返すとかわざと挑発するようなことを言って伊吹を遠ざける。

 「俺はあいつに正しいままでいてほしい」

 伊吹を守りたい。だから違反行為をするのは自分だけでいいし、自分はここで終わっても伊吹には正しいやつのままこれからもたくさんの人を助けてほしい。とかなんとか、志摩>>>>>>>>伊吹愛がゴイゴイスー!伊吹は志摩にとって汚したくない、綺麗なままにしておきたい、そのためなら自分を犠牲にして警察をやめてもいいとすら思える存在なんだな。いいですか?言っちゃいますよ?例のやつ。

 尊い

 尊いわー。それでまたここから愛が加速していくわけですよ。伊吹を追って久住のもとに向かった志摩が打たれるシーン。

 「わかってないな。銃声を聞けば伊吹は起きる。目が覚めて俺が死んでたら、俺の相棒は…伊吹はお前を絶対に許さない。」

 わーわーわー!もう、わー!なんだこれ。特攻服に縫い付けられた明朝体の「捧げて魅せよう我命」状態。この台詞ずるくないですか。ずるいっすよ。この台詞だけで、俺は伊吹が好きだし伊吹も俺のことが好きだと信じてるっていう志摩の感情が内包されていることがわかる。このとき志摩は頭に銃を突きつけられていて、いつ殺されてもおかしくない状況。もう死ぬかもしれないってときに伊吹伊吹って、どんだけ伊吹好きなんじゃい!

 一方の伊吹は銃声で目を覚ますと撃たれて瀕死の志摩を発見して、泣きながら志摩に呼びかける。消え入るような声で殺すなと忠告されるが、伊吹は躊躇することなく久住を射殺。志摩の言葉とおり久住を許さなかったし、相棒を殺されて躊躇なく相手を射殺してしまうほどの、愛・・・・・・!これ結局夢オチなんですが、二人が二人して「死ぬほどお前を愛してる」みたいな夢見てんじゃないわよ。なにしてくれてんのよ尊いじゃない!こんちくしょう!

 悪夢から目覚めると伊吹は志摩を発見して泣いちゃうし、その起きた志摩の表情と口ぶりが・・・・・・

 「いぶき・・・・・・俺たち・・・・・・」

 ハァハァ興奮しながら言ってるの見ながら変な気持ちになったのは筆者だけか?結婚しようって言おうとしたな。ああ、絶対そうだ。それしか考えられない。このあとペアルックのTシャツきて捜査するから概ね合ってる。

 ■末筆
 久々にいいドラマだったー!BLロマンス以外の部分でもものすごく充実したドラマでした。外国人労働者や女性の貧困、オリンピック開催など様々な社会問題に切り込んでいく回が多くあり、その割に胸糞悪い終わり方にしないし、最後にちゃんとカタルシスがあるので最終回までダレることなくずっと面白かったですね。最終回で逮捕された久住に関しても、してやられましたね。「お前たちの物語にはならない」は視聴者に向けられている皮肉でもあるなと。捕まった久住にはどんな過去があるのだろう、自分をゴミやガラクタと自虐するルーツはどこから来ているのだろう、と興味津々になった視聴者をピシャリと黙らせちゃう台詞をぶち込んで、久住のバックグラウンドについては一切触れないあたり、オシャレでした。

 BLロマンス部分については言わずもがな。語ってきたとおり、大変素晴らしいお手前でございました。一般向けの刑事ドラマを見ているはずなのに何度も「あ、こいつらキスするな」と思わすシーンがあり、普段ドR18が主食な筆者でも大大大満足する全年齢向け作品でした。(言い方)後半は志摩がずっと伊吹に対して顔が近くて「あーあーあーキス!キス!」と語彙力ゼロの単語を連発するだけの阿呆でした。ありがとうMIU。そして絶対戻ってきてほしい。そしてまた筆者を阿呆にしてくれ!